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健康情報 耳の聞こえ、大丈夫ですか?

「3」の字は体のどこかの部位に似ていると思いませんか。
そう、「耳」によく似ていますね。3が並ぶ3月3日は「耳の日」です。
耳の重要な働きは音を聞き取ることですが、この働きは30歳くらいから低下しはじめるといわれています。
あなたはちゃんと聞こえていますか。

高い音から聞き取りにくくなる加齢性難聴

耳の聞こえの悪さ(難聴)には、さまざまなタイプがありますが、中でも多いのが「加齢性難聴」です。
加齢性難聴の特徴は、携帯電話の着信音などの高い音から聞こえが悪くなることです。また、「カ行」や「サ行」などの一部の子音が聞き取りにくくなり、例えば「佐藤(さとう)さん」と「加藤(かとう)さん」、「7時(しちじ)」と「1時(いちじ)」などを間違えやすくなります。左右両方の耳に聞こえの悪さが生じることも加齢性難聴の特徴です。
最近では、難聴は認知機能の低下にも影響するといわれています。加齢だけでなく、耳あかの詰まりや中耳炎などの病気が原因で難聴になることもあります。

突然、片方の耳が聞こえなくなる突発性難聴

加齢性難聴は気づかないうちに徐々に進行していきますが、「突発性難聴」といって、ある日突然、耳が聞こえなくなる難聴があります。突発性難聴は多くの場合、片側の耳にだけ起こり、耳鳴りやめまいなどを伴うこともあります。原因はまだはっきりとわかっていませんが、耳の奥の血管が細くなったり詰まったりすることで起きるのではないか、あるいはおたふくかぜなどのウイルスが感染して炎症を起こして発症するのではないかとも考えられています。
上記のような症状が出たら、一刻も早く医療機関を受診することが大切です。受診が遅れると、改善が難しくなります。

低音だけが聞こえにくくなる急性低音障害型感音難聴

20〜30歳代の女性に多く見られる難聴に「急性低音障害型感音難聴」があります。低音だけが聞こえにくくなるのが特徴で、多くの場合、「ゴーッ」という低音の耳鳴りを伴いますが、突発性難聴と異なり、めまいは生じません。めまいが起こる場合は、「メニエール病」 という別の病気が疑われます。急性低音障害型感音難聴は耳の中に古いリンパ液がたまることが原因と考えられるため、治療では水分の代謝を活発にする利尿剤が用いられます。
そのほか、スピーカーからの大音響などを聴いた直後に難聴になる「急性音響性感音難聴」、飛行機の離着陸時や鼻をかんだときなどに突然聞こえが悪くなる「外リンパ瘻(ろう)」など、さまざまな難聴があります。
いずれにせよ、耳の聞こえが悪くなったり、異常を感じたりしたら医療機関を受診することが大切です。なお、気になることがあったらお気軽にご相談ください。